江戸時代より8代続く三重県伊賀市の窯元・土楽窯の【土鍋】
プロの料理人をはじめ、一般家庭でもファンやリピーターの多い「土楽窯」の土鍋。ろくろでひとつひとつ手作りされたあたたかな表情は、食卓に置くだけで絵になります。
蓋付黒鍋はスッポン鍋として考案されたので浅めのつくり。鍋だけでなく、ステーキやすき焼き鍋としてもおすすめです。
空気をたっぷり含んだ伊賀の陶土、鉄分を多く含んだ釉薬「黒釉」が全体を包み込むようにあたためるため、熱が行き渡ったあとも逃がしにくいのが特徴。
白ごはんや炊き込みごはんはふっくら、つやつやに炊き上がり、また、耐火性にも優れているのでステーキが焼ける土鍋としても知られています。
土楽窯では手作りの味わいを出すために、伊賀の粗目土を均一化せず使用するため、素地に隙間が多く、目に見えない小さな穴がたくさん開いています。
土鍋に含まれる空気と素地、釉薬がかかっている部分は熱したときの膨張率がそれぞれ異なるため、熱したときに膨張し、ヒビや貫入が入り、冷めたときに縮む特徴があり、この含まれる空気によって、直接火があたるところだけでなく鍋全体がじっくりとあたたまり、一度高温になると冷めにくく、保温性が高まります。
また、表面が均一でないため、直火で肉を焼くときも肉が土鍋にこびりつくことなくきれいに焼くことができます。
使えば使うほど、ひびや貫入が入り、煮えやすく割れにくい、よい土鍋に育っていきます。
急加熱、急冷など扱い方法によっては、徐々にヒビが進行する場合がございますが、その後丁寧に扱っていただければ、使用上問題はございません。
サイズ:8寸(直径約27cm 高さ約12.5cm 1~2人用)
生産地:三重県伊賀市
※実店舗と在庫を共有しているため、入れ違いで売り切れになる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※色合いや質感が異なって見える場合がございます。
また、手作りのため模様や焼き色、サイズには個体差があり表情が異なります。写真は一例としてご覧ください。
ご使用前には、必ず目止めを行ってください。
※ 目止め前の土鍋は水が染み出てきますので、水を入れたらすぐに火にかけてください。
【目止めの手順】
1.容量の7~8分目まで水を張り、大さじ3程度の米またはごはんを加え、弱火から徐々に加熱しておかゆを炊きます。(小麦粉でも代用可)
弱火で2~3分ほどあたため、その後鍋底に火があたる程度の中火に。焦げ付かないように時折木べらや杓子で底を混ぜます。煮立ったら弱火にしてください。
(土鍋は急激な温度変化に弱いため、急に強火で加熱すると割れの原因になります)
2.沸騰後は弱火にして、焦げないように混ぜながら適宜水を足します。
おかゆがのり状になるまで1時間程度炊き、火を止めてください。
※ サラサラした状態ではでんぷん質が不十分なので、米や小麦粉を適宜足してください。
3.そのまま24~48時間放置した後、おかゆを捨てて土鍋を洗います。
水気を拭いて裏返し、丸一日乾燥させれば目止めは完了です。
※ 置き時間が短いとでんぷん質が浸透せず、漏れや染み込みによる匂いの原因になるため、十分に時間を置いてください。(夏場はおかゆが傷みやすいため、24時間程度でOK)